【第15回】3重の保険も意味がない水漏れ

未だバブルの兆しの無い1986年頃迄は、ワンルームマンションは、1,000万円程度で購入できましたが、バブル期に向かいつつある1988年、当時、高齢出産のような名前のM社の仲介で、千歳烏山の中古区分マンションを、2,000万円という高値掴みをしました。
受取家賃は月69千円でしたが、家賃だけではローンを賄えず、毎月4万円程度の持出しでした。
その後、ワンルームマンションの値段は、3,000万円、4,000万円、5,000万円、1億円と鰻登り。
ところが、1990年バブル崩壊で、不動産価格は大暴落。
一気に、1,000万円程度迄、ピークの10分の1程度です。
その後も、30年近くに亘って不景気が続き、今では、500万円程度です。
家賃もどんどん下がり続け、今では、55千円程度です。せめてもの救いは2013年にローンが終わったことです。
又、御付き合いのあるB社の一括借上げマンスリーマンションとして、新宿、札幌白石に続き、加えて頂き、安定稼働が望めるようになりました。
ガスコンロも、IH用に交換しました。
と思った矢先2月のこと。
B社の御担当の方Nさんが、部屋で準備をされていた時、お湯を流した瞬間に、突然、壁の内側から水が噴き出し、IH用ガスコンロも含め、水浸しになったとのこと。
Nさんは、すぐさま、建物・賃貸管理会社A社のSさんに連絡。工事業者さんにて、対応して頂ました。
Nさんによると、2月で寒い中、急にお湯が通ったので、破裂したのではということでした。
壁の中からの出水なので、本来であれば、共用部分で、管理組合・建物管理会社マターです。
ところが、管理組合・建物管理会社A社に言わせると、壁の中の配管でも専用部分へ繋がる枝管は専有部分であり、所有者マターだとのこと?
百歩譲って、専有部分だとしても、A社の「共済」に入っており、修理・リフォーム費用等は、本来、その「共済」で賄われることとなっているのです。
ところが、何故か、「共済」も適用外だと。
更に、千歩譲って、「共済」も適用外だとしても、本来、私が加入させられたN社の損害保険でカバーされるはずです。
ところが、これも、何故か、配管の自然経年劣化によるものであって、事故ではなく、又、配管以外には損害が無いので、保険適用外だと。
私は、以下のような抗議文を送りました。

  1. 区分所有マンションの場合、共用部分(壁の内側)か専用部分(壁の外側)かを切り分け、共用部分の場合は、管理組合・建物管理会社マター、専用部分の場合は、所有者マターとなる。本件の場合は、壁の内側からの漏水であり、共用部分であり、管理組合・建物管理会社マターである。壁の外側で、専用部分で、所有者マターであるというのであれば、写真・図面等で示した上で、B社さんの証言(壁の内側からの漏水)との違いを説明して欲しい。
  2. 百歩譲って、壁の外側・専用部分・所有者マターだとしても、「共済」に加入しており、修理・リフォーム費用は、共済マターである。
    共済マターではなく所有者マターだというのであれば、共済のカバー区分定義を送付して欲しい。
  3. 百歩譲って、「共済」対象外だとしても、本件、空室中で、大雪で寒い中、お湯を通し、破裂した「事故」であり、「自然劣化」ではない。
    「自然劣化」というのであれば、同マンションの他の部屋の状況を説明して欲しい。

結局、共用部分の管理組合・建物管理会社の保険(管理費・修繕積立金)、専用部分の「共済」(共済費用)、損害保険(損害保険料)と、3重に入っていて、お金を取られていても、全て、全然、役に立たないのです。
結局、私に、157,500円支払えとのことです。
「保険不払い」とか流行っていますが、何の説明もないまま、あれも駄目、これも駄目。
例外だらけで、支払ってもらえるのは、ほとんどないようです。
電話帳のような裏面約款等に、顕微鏡で見ないと見えないような小さな字で例外を列挙しているのでしょうか。

【まとめ】
共用部分としての組合・建物管理会社の保険、共済、専用部分としての保険に入っていても、何故かカバーされないと言われることもある。
自分自身でも、納得いくまで調べよう。

加藤 隆
バブル崩壊を生き抜いた現役最古参のサラリーマン大家さん。 所有物件100戸、実践的・総合コンサルティング系マルチタイプ投資家。 不動産経営を通じ、サラリーマンの経済的・時間的・精神的自立を提唱する。