【第14回】実録!収益物件トラブル【札幌:水漏れ】

水漏れ。
これは、こちらが被害者になるだけでなく、加害者になる場合もあります。
私の場合、古い建物の多い札幌において、水漏れが多発しております。
被害者になったのが2回、加害者になったのが2回。
そして、最近、被害者・加害者両方になった事例まで発生しました。
ところで、通常は、火災保険にて水漏れもカバーされます。
区分所有マンションの場合、共用部分については、管理組合が加入します。
そして、専用部分については、所有者が加入します。
更に、入居者も損害賠償責任保険として加入します。
それぞれの事故の場所(共用部分・専用部分)、事故・加害者の過失によって、適用が分かれます。
被害者となった場合には、加害者(占有者・所有者)によって、修理してもらえます。
通常は、加害者の火災保険が適用されます。
逆に、加害者となった場合は、入居者の過失による場合は入居者、そうでない場合は所有者となってしまいます。

さて、私が被害者となった場合の内1件は、管理組合・建物管理会社からいきなり「示談書」の書類がきました。
私の所有する部屋の上階からの水漏れ。
管理組合・建物管理会社にて対応し、上階の所有者の火災保険で対応済なので「示談書」に署名捺印して返送して欲しいとのこと。
私は、念の為、賃貸管理会社に相談し、現場を見てもらいました。
すると、天井部分のシミがそのままだったのです。
賃貸管理会社から管理組合・建物管理会社に交渉してもらい、そのシミ部分もリフォーム対応してもらいました。
もう1件も上階からの水漏れ。
この際だからと、和室を洋室に変えようと企みました。
ところが、先方の損害保険会社から待ったがかかりました。
あくまで、現状復帰。
憧れの洋室リノベーションはかないませんでした。

続いて、加害者になった方。
ある日、突然、知らない人からの電話。
「お宅所有の部屋からの水漏れで、階下の私所有の部屋が水びたしや。どないしてくれんのや。出るとこ出てもええんやど、まあ、わしも事を荒立てたくはない。幸い、わしは、リフォームもやっとる。自分で直したるから、3万円送ってくれ。」
私は、最初、振込詐欺かと思いました。
賃貸管理会社に確認したところ、どうも事実の様子。
賃貸管理会社の手に負えないので、私の電話番号を教えたとのこと。
何のための賃貸管理業務委託かわかりません。
個人情報保護もあったものではありません。
結局、費用対効果に鑑み、支払って終わりにしました。
続いて、別件の水漏れ。
私所有の部屋の水漏れで階下が水びたし。
運悪く真下は美容院。
設備が全滅とのこと。
床下の為、こちらでは管理不能の場所。
それでも、管理組合・建物管理会社は共用部分ではなく専用部分だからと知らぬ存ぜぬの由。
入居者の過失もなし。
で、所有者の私に払ってくれときました。
総額200万円!!
札幌の区分所有マンション1室丸ごと買える値段ではないですか。
賃貸管理会社にて、管理組合・建物管理会社、下階の所有者と再度交渉してもらい、下階部分については、管理組合・建物管理会社で対応してもらうことになりました。
私所有の部屋は私で対応。
ところで、火災保険。
第三者の部屋分は対応不能との由。
その後、自分の部屋分も何故か対応不能との由。
保険金不払いです。

【まとめ】火災保険は加害者となった際の第三者分もカバーできるか確認しておくことが重要です。

■第2期:バブル崩壊後(1992年7月~1994年2月)A社時代・・・(区分所有マンション:札幌6戸)

加藤 隆
バブル崩壊を生き抜いた現役最古参のサラリーマン大家さん。 所有物件100戸、実践的・総合コンサルティング系マルチタイプ投資家。 不動産経営を通じ、サラリーマンの経済的・時間的・精神的自立を提唱する。