【第10回】札幌:菊水駅近物件:賃貸管理会社にて管理費分を忘れた賃貸募集

加藤隆さんアイキャッチ画像

札幌:菊水駅近物件でのこと。
私の購入時前から入居されている方は、その物件を気にいっておられ、死ぬまで住むつもりだとのことでした。
ずっと住んでいただけるということで、風呂も全面リフォームしたこともありました。

ところがその後、退去とのこと。
また新しい入居者を募集することになりました。
その物件の家賃は、管理費等1,100円込みで40,000円でした。
私は、賃貸管理会社に対し、同条件にて入居募集をお願いしました。
その後、管理組合・建物管理会社から管理費・修繕積立金等の請求書が届きました。
管理費:7,455円
修繕積立金:1,100円
給湯費:4,500円
暖房費:13,860円
どうも、修繕積立金以外の管理費、給湯費、暖房費は、入居者が管理組合・建物管理会社宛てに直接支払っていたようです。
賃貸管理会社も私も知りませんでした。
私は念のため賃貸管理会社に連絡をし、以前と同条件にて、ということを何度も念押しをしました。

しかし、あとで送られてきた賃貸契約書を見てビックリ!!
管理費等込40,000円となっているではありませんか。
給湯費、暖房費は実費として入居者負担としても、これでは、管理費分がこちらの持ち出しになってしまいます。
賃貸管理会社に連絡したところ、もうそういうことで入居者と話がついているので、いまさら管理費分は別途とは言えない、こちらの顔を立てていただいて、何とかお願いできませんかとのこと。
その代わり、この物件の賃貸管理手数料は不要としますとのことでした。
もちろん、法的にはいまだ、当方は賃貸借契約書には捺印していませんし、断ることも可能でした。
しかし、今までにもこの賃貸管理会社には色々とお世話になっており、顔を潰すのも忍びないこと、実質家賃が高くなっても、新しい入居者が現れる保証もないこと等に鑑みて、せっかくのご縁なので、この条件を飲むことにしました。

管理組合・建物管理会社宛ての管理費・修繕積立金・光熱費等の支払いは、所有者がまとめて支払う場合と、入居者が直接支払う場合があります。
所有者がまとめて支払う場合は、管理費・修繕積立金をなぜ入居者が負担しなければならないのかといったクレームを回避しやすい、入居者の滞納が把握しやすいというメリットがあります。
反面、グロスの家賃が高めに表示される、管理組合・建物管理会社の値上げを入居者に紐付け転嫁しにくいというデメリットがあります。

札幌の場合、家賃は二束三文でも、管理費・修繕積立金・光熱費等はむしろ高いのです。
グロス家賃は高くても、所有者の手取りはほとんどありません。
管理組合・建物管理会社の値上げも、まず紐付け転嫁できません。

一方、入居者が直接支払う方法は、ネットの家賃が安く表示されるので割安感がある、実費ということで管理組合・建物管理会社の値上げを入居者に紐付け転嫁しやすいといったメリットがあります。
反面、管理費・修繕積立金をなぜ入居者が負担しなければならないのか、といったクレームを受けやすい、入居者の滞納を把握しにくいというデメリットがあります。
管理組合・建物管理会社も、滞納管理費・修繕積立金・光熱費を数年分貯めて、所有者に請求してくることも日常茶飯事なのです。

【まとめ】管理組合・建物管理会社宛ての管理費・修繕積立金・光熱費等は、入居者が直接支払う場合もあるので、支払者・金額等、充分に確認しておくことが重要です。

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加藤 隆
バブル崩壊を生き抜いた現役最古参のサラリーマン大家さん。 所有物件100戸、実践的・総合コンサルティング系マルチタイプ投資家。 不動産経営を通じ、サラリーマンの経済的・時間的・精神的自立を提唱する。